2024 11,26 |
|
× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 |
|
2009 05,10 |
|
「もし曽良くんがくもったガラスの向こう側にいたとしても、私なら絶対に気付くね。そうしたら袖でくもりを拭って合図してやるからね」 「ではそうなれば僕が……ガラスを割って、芭蕉さんのいる方へ行きましょう」 「……刺さらない?」 「困難を乗り越えるためです。傷つくこともあるでしょう」 「わざと傷つく必要はないだろ!」 もしも目の前にくもり硝子の窓があるのだというなら、たとえどんなに真っ白に染まっていようが素直に開いてしまえばいい。 ただ、ただ素直にそこを開いて、普段のように無謀な態度でもって飛び出してくればいいのに。 向こう側には僕がいるのだと例えておきながら、僕自身に対してそのようなもどかしい言い方をする。そんなにももどかしい振りをする。 くもりをはらった硝子窓から無遠慮に覗き込んでくるつもりでいる。まったくもって阿呆らしい。 彼がその手で鍵を開かないというのなら、そうであるならば僕にはもう、こちら側から硝子を割るほかの術など残らないのだというのに。 その男との間においてこそ、あらゆる不確かによって焦らされることを好かない。 だから優しくはない、手っ取り早いそれだけが、そこにだけ向けてやることのできる、僕のすべて。 「今はこれがせいいっぱい」 マリみてに『くもりガラスの〜』みたいなタイトルってありませんでしたっけ……でもよく見るとこの話マリみて全然関係なかったー! しかしマリみてな曽芭もいいと思います。芭蕉子「あっぷあっぷ」曽良子「この名もなき池を……お姉様モロはまり池と名付けよう」 今日、関東は夏レベルのお天気でしたね……! ちょっとだけ掃除して、薄い本の整理もして、お昼ご飯を食べようかと思ったときには汗だくになっていました。あーもう曽良くんと芭蕉さんの汗まざれ! はじけてまざれ!(ベジータ) あっ、そういえば最近チラ見したお料理系の雑誌に「かけてよし、まぜてよし」という文字があってマジでエロスだなあと思ったのですが、よく確かめると手作りのタレの話でした。マジでアホウなのは私でした。 それからフォトショで作業とかして、微妙にWパロ的なプロットを作って、お風呂に入って、本を読んで……とやっていたらあっという間に夜が来ている有り様 休日と書いて人の夢って読むんですね! あ、明日はもっと涼しければいい……! コメントをくださったお方々、有り難うございます! メールにて改めましてお返事させていただきます〜っ PR |
|
2009 05,09 |
|
「ひとりじゃ寂しくて眠れない」
「怒りますよ」 「怒られてもいい」 「怒りましたよ」 「怒っていいから!」 「……曽良くん」 「……なにか?」 「おんなじ布団の中だなんて近すぎて、ドキドキしちゃって眠れなグフォ!!」 「これだけ近いと、寝転がったままで気軽に何でもできますね」 「…………」 「眠ってしまったんですか。芭蕉さん」 「……いたいんだよぅ」 布団の中でチョップを繰り出す曽良くん、繰り出される芭蕉さん どこに打ち込まれたんだろう……なんか急所的な場所かな もう怒っているので(本人談)手が出た模様です。しかし怒っていなくとも曽良くんの掌(するどさ:パーとチョキの中間レベル)は芭蕉さんのためにひらめき続け、飛翔することでしょう…… |
|
2009 05,08 |
|
あなたのすぐ前を歩くということは
君のすぐ後ろを歩くということは それこそ盾にされているようなもので 間には常に何も見えない だから僕は だから私は その身体を護りながらの旅をしている そばの距離感はまさにすぐそば どんなに歩いたってすぐそば 下帯に恥ずかしいものが染み込んでもすぐそ(略) |
|
2009 05,06 |
|
風に揺れ 花は静かに枯れている
応えない どうして枯れてしまったか 答えない どうして枯れてしまうのか こたえない 花は言葉を喋らない かつてには どんな姿をしていたか 今日でなく 昨日であるなら 見られたか 「咲いても枯れても、花は花でしょう。そこに在る限りは」 「じゃあ、もっと強い風がふいて吹っ飛ばされちゃったら?」 「そのときは吹っ飛ばされた花ですね。よく考えてみてください、芭蕉さんのその縫いぐるみだって……どんなに裂けようが綿でしょう」 「マーフィーくんだよ! マーフィーくんの命を粗末にすんな!」 「綿は無機物です」 縫いぐるみ 傷のつけども枯れはせず 視界には 枯れてしまった花が在る 「枯れない花はありません」 またいつか ここに結ばれる日もあるか 翌年に この地に育つ芽があるか 「来年のことなど。来てみなければ解りません」 それならば。翌年、ここに、来ればいい。 「芭蕉さん、いつまでそこにしゃがみこんでいるつもりですか。あまり暢気でいるようだと、この旅ですら終わりませんよ」 「たいしたことないだろ! このくらい……」 今ここで 花は静かに枯れている 年明けて 静かにどうしているものか 「……ねぇ曽良くん。いつかはここに、また来よう」 風に揺れ、揺らされ華の、無常なり。 字余りが多い お昼頃に、雨にも負けねえ! という勢いでどこかへお出かけしようかと思ったところ留守番を任されてしまいました……それから電話して音楽を聴いて家事をやってお風呂に入って、あっという間に夕方〜夜って 一日短い! そしてネタを妄想した後に知ったのですが、 (※ 以下に史実関連の話題が入ります。恐縮ながら、しんみり気味です。 また、自分のための覚え書きも兼ねております。皆様ご存知の内容も含まれるかと思われますが、お見捨ておきいただければ幸いです) 芭蕉さんが大坂歌舞伎を見に行った翌日に、その舞台に出演していた若衆役者さんが亡くなられてしまったのだそうです。彼が亡くなったと知った芭蕉さんは、『花あやめ一夜に枯れし求馬哉(あやめのように美しかった彼であるが、今日のあやめも見ずに亡くなってしまった)』と詠んでいます。元禄元年の昨日にあたる日、5月5月のことなんだそうです。 また、元禄4年のころ最後に江戸へ帰還した際、『ともかくもならでや雪の枯尾花(何ともならずにここへ戻ってきた。雪に埋もれた枯れ尾花のごとく、息絶えてはいないのだ』とも詠んでいると伺います。 更には上記のふたつよりも以前の時期になりますが、ふたつ目の芭蕉庵ができた際には(ひとつ目の芭蕉庵は火事で焼けてしまったもの。ふたつ目の芭蕉庵が、細道の旅の際に引き払ったもの=日和にも登場(俳句ワールド))自分自身を枯れ葉に例えて『霰(あられ)聞くやこの身は元の古柏(外ではあられが柏の葉を打っている。庵は新しくなったものの、私は相変わらずのままである。枯れても落葉しない柏の葉のごとく、代わり映えのない。寂しいものだ)』とも詠んでいます。 芭蕉さんの句について考えるとき、どうしても無常であるということに関してを一緒に思い浮かべてしまうため、切ない気持ちになってまいります。日和における芭蕉さんにも、その日その日を全力で過ごしているというイメージのあるところがまた……げ、元気が一番! ガンバレ本当にありがとうございます! |
|
2009 05,06 |
|
※ 心あたたまらない曽芭(学園パロディ)です
(※ サムネ化) 3コマ目の河合くんが光線を出しそうだ できるだけ急いだらより自分絵だ 二度寝しそびれた休日の朝に、このようなものを作ってみました。フトコロといえば信長と秀吉。日和にもいつか出てきてくれるでしょうか、信長と秀吉。ミスタージパングとか大好きです。 ざわついているのはクラスメートの皆さんです 入りたいなあ松尾のクラス…… GW最終日の本日は超ひきこもり予定です! 昨日、一昨日、一昨々日と遊びすぎてしまった そういえば確かマリみてだったと思うのですが、主人公がお姉様から「今日は何をしたい?」と聞かれて(inお姉様の別荘・夏休み、お泊まりの最終日)「お姉様と一緒にここでのんびり過ごしたい」みたいな感じで答えたシーンを思い出しました。 せっかくの最終日だから、たまには怠惰にっていう贅沢を 曽芭に置き換えても……萌える…… 芭蕉さんが曽良くんを引き止めて(in芭蕉庵)「たまには何もしないで一緒に過ごそうよ」と提案するシチュエーション 「芭蕉さん、どうせ毎日それでしょう」とか言いつつもなんだかんだで夕刻ぐらいまでは付き合ってくれる曽良くん そして本当にごろごろしているだけという、そんな幸せ曽芭も美味しい……あっ、でも何事かやらかしちゃってもいい……! |
|
2009 05,05 |
|
ここにただひとつの刃がある。 他の何によってもかえることはできない。ただひとつの刃がある。 しかしその刃をひるがえす際には、よくよく心にとどめておかなければならない。 誰かを切り裂き貫いたとき、己をも傷つけうるのだということ。そして、切り裂き貫かれた誰かが、必ずしもその痛覚を抱き続けてくれるわけではないということ。 だから、よくよく心にとどめておかなければならない。 たったひとりの標的に、曽良はその刃でもって傷口を作り出すことができる。 けれども彼は、すぐにそのことを忘れてしまう。 忘れてしまうのだから。 どうせ痛みはここにだけしか残らないのだということを。 流血沙汰にしたことはないけれど 問題は彼の内側に後悔すらも残されていないのだという事実 そうはいっても芭蕉さんが暴れて、曽良くんが暴れてこその細道なので、このもどかしい距離感もまた魅力的に輝いてどーのこうの という妄想をしながらトランプ(罰ゲームは飲み物奢りの大貧民)に励んでいたところ、七人中四番目の平民であがりました。ド真ん中じゃないか! 曽良くんと芭蕉さんとの二人っきり大貧民は曽良くんの大富豪あがりから始まると思われます。 そして毎戦カード交換をするので逆転できない芭蕉さん ルールを変えても交換なしにしてもらってもなぜか逆転できない芭蕉さん いつまでたっても諦めない芭蕉さん ついにはわざと負けてくれる曽良くん しかしその直後には就寝の支度に入る曽良くん ようやく勝って大はしゃぎのはずが空回りしてしまう芭蕉さん 芭蕉さんがふて寝してからカードを片付けに起きてくる曽良くん 毎日一緒にお泊まりとかもの凄い距離感もまた魅力的に輝いていますよね。 このようなネタの後ではございますが、リンクフリーのお言葉に甘えてリンクを追加させていただきました! ウホッ 昨日、お家に帰り着いてからすぐの作業でした。もう素敵&大好きなサイト様がたくさんありすぎて、手が追いつかないのでどうすればいいのか……ウッホウッホ 私的なブックマークの方も更なるたくさんの日和サイト様でパンらはぎです。 そして私信風になってしまいますが、ガンバレボタンの方から友人(飲みすぎ)をご心配くださったお方がっ……なんとお優しい! メールで連絡をとってみたところ、ひとまず昨晩の記憶はきちんとある模様でした。二日酔いの方もあまりドえらいことにはなっていないらしいです。返信しながら「この幸せものめ〜」という思念も送ってみました。お気遣い、本当にありがとうございます! |
|
2009 05,04 |
|
その街には小さな菓子店がある。パティスリー深川と名のついたその店を、ふたりの男性店員が切り盛りしている。
店内には幾種かのケーキと、簡単な焼き菓子の類いが売られている。イートインはない。本当にささやかな規模でもって穏やかに保たれている店で、だからしてアルバイトの募集などもしていない。 黒髪の若い男性がパティシエを担当する。効率のいい仕事をして、時たまに表へ出てくることもある。そういった際にはもう一人の店員を相手にして何かを喋っていたり、接客の手伝いなどをしてやはり手際よく働いてみたりといった様子である。その涼しげな容姿が女性客からの人気を集め、淡々と無駄のない接客をしてくれるので利用しやすいと男性客からの人気をも集めていた。 焦げ茶の髪の、中年といったほどであろうか、やや小柄な男性が接客を担当する。どのような客に対しても親しげに語りかけ、どれが良いかと相談をされれば喜ばしげにアドバイスを返して世話をやいて見せる。調理の合間に表へ出てきた歳若い方の店員に、お客様に対して馴れ馴れしいですよ、と叱られていることもある。しかしながらその親しみに溢れた様子は女性客からの人気を集め、もう一方の店員とのやり取りが見ていて面白いというので男性客からの人気をも集めていた。 パティスリー深川には多々の常連客がある。しかしその内に、ふたりの店員がどのような縁あって繋がっているものか、その真実を把握している者はいない。お互いに名前で呼び合っているのだから親子ではない。まさか兄弟でもあるまい。ただ、だからといってもそれを追究しようとする者は今のところなく、小さな菓子店の日々はどこまでも穏やかなままに続いていく。 誰ひとりとして知ることはない。自慢のケーキや焼き菓子を彩る腕の持ち主、歳若き店員であるところの黒髪の男性が、実のところは世界有数の資産家である河合家の跡取り息子であるのだということを。 誰ひとりとして知ることはない。自慢のケーキや焼き菓子の味を世界で一番によく知り尽くし、世へ送り出すことを幸いとする焦げ茶の髪の男性が、世間に名高き失踪中の作詞家であるのだということを。 誰ひとりとして知ることはない。彼らが親子でも親戚でもない、ただならぬ仲であるのだということを。 そして、誰ひとりとして知ることはない。 パティスリー深川の開店する数ヶ月前に、紆余曲折を経て『かけおち』を実行したふたりであるのだということを。 よもや、知っていようはずもなかった。 愛想以外は満点の何でもできる曽良くん(しかし問題児)と 愛想の良さ以外にはあんまりできることがないんだけれども、その愛想の良さこそが人を惹き付ける芭蕉さん(しかしこっちも問題児) そんな二人がひっそりと小さなお菓子屋さんを開いていて そのきっかけは駆け落ちであるという そんなパラレル…… 曽良くんは資産家のお坊ちゃんです。割と好き勝手に生きさせてもらってきて、お菓子作りやそこにまつわる資格も実は元々も趣味のうち。ところがそんな曽良くんのところにも、「いい歳だから」ということでお嬢様がたとのお見合いの話が舞い込んできてしまいます。しかし曽良くんにはお見合い結婚するつもりが一切なかった! 実のところ既に恋人(男性・だいぶ歳上で職業は作詞家)もいるのだった! そうして二人は駆け落ちに至るのでした。手に手を取り合って、というか曽良くんが芭蕉さんを引きずって……権力ある河合家から逃れに逃れ、どうにかして落ち着いた結果がパティスリー深川。尾花沢の皆さんなどが手助けをしてくれたかも解りません(清風さんが開店資金を貸してくれたりとか、素英くんがお客さんのふりをして連絡役になってくれたりとか、風流さんが河合家と懇意でありつつもこっそりと匿ってくれたりとか)。 ふたりはとても幸せですが、明日のことは解りません。明日には明日の風がふく。ところがそれが、どのような風であるのかまでは解らない。そもそも自分たちのやっていることが果たして正しいのかも解らない。曽良くんと芭蕉さんの明日はどっちだ。みたいななななな Mさんの地元にあるお菓子屋さんから派生して、そこからだいぶ長い旅をした(離れまくった)妄想がこんなことにっ……実際のお店はご夫婦とアルバイトの方とでやっていらっしゃって、とても可愛らしくって素敵な空間でした。そちらのお店でスパコミの差し入れを購入させていただいたのですが、サービスでラッピングまでしていただいてしまって……! ありがたい! そして余談なのですが、店頭のお誕生日のお客様リスト(お誕生日ケーキも作ってくださるんだそうです)の中になんと『そらくん』のお名前が……そらくんおめでとうございます……! |
|
忍者ブログ [PR] |