2024 11,27 |
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2009 04,25 |
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松尾芭蕉は殺し屋である。
そして、河合曽良はその標的である。 という妄想をしました。 芭蕉さんはベテランの殺し屋。曽良くんはお金持ちのお坊ちゃん。 依頼を受けて曽良くんに狙いを定める芭蕉さん。その一方で、退屈な日々にうんざりとして無感動な人生を過ごしているような曽良くん(大学生くらい)。そうしてふたりは出会ってしまいます。 ターゲットに見つかってしまうとはまさかの失態、と慌てる芭蕉さんですが、曽良くんの方はそんな芭蕉さんに関心を抱いてしまいます。その瞬間からスタートする奇妙な追いかけっこ。 曽良くんを狙いながらにも苦手意識と、それとは限らない不可思議な感情を捨て去ることが出来ない芭蕉さん。追われるどころかむしろ自ら追いかけていく勢いの、しかし見た目にはやはり無感情な曽良くん。 そのような日々がしばらく続いていくのですが、ある日、唐突に芭蕉さんへの依頼が解除されてしまいます。 曽良くんのことを狙うという殺し屋としての『理由』を失ってしまった芭蕉さん。きっと勝つことはできないだろう、いやもしかすれば逆に呑み込まれてしまうのではないかという標的から、堂々と離れて去ることができるのです。ならばそうする他はない。ないのだというのに、胸のうちから離れていかないもやもやとした感情が決断を邪魔します。 それはいったい何ものであるのだろうか? 思い悩んで過ごす芭蕉さんの目前に、ひとつの影が現れます。 もちろんのこと曽良くんでした。 「芭蕉さん。どうして僕のことを追ってこないのですか」 「……曽良くんは殺されたいなんて思ってた?」 「いいえ。死んでしまおうなどという気持ちは、僕の中には微塵もありません」 「……曽良くんは、私に殺されてもいい、だとか。思ってた?」 「思っているわけがないでしょう。けれども芭蕉さん、僕から狙いを外すつもりだと言うのであれば……今度は逆です。僕が鬼になりましょう。そしてあなたのことを逃さず、間違いなく狙い続けましょう」 ただ退屈な時を数える日々を送っていた頃には、いっそのこと明日にでも死んでしまっていいとすら考えていたような曽良くん。ところが彼の人生は、芭蕉さんとの出会いを切っ掛けにおおきく揺さぶられだしていたのです。 いま、ここに過ぎていく日々が失われてしまおうとしている。求めて止まない何かが離れていこうとしている。なに不自由なく暮らしてきた曽良くんにとっては正しく初めての、痛々しくそして心地よい刺激でした。 「わ……私は君に、殺されるの」 「僕はあなたを狙います。いつまでも、狙い続けてやります」 松尾芭蕉という名の危機がここから去ってなくなることを、河合曽良は決して許さない。色鮮やかな想いに伴い、奇妙な鬼ごっこは反転します。 そして新たな幕が開く! 芭蕉さんはスゴ腕という設定です。うっかり狙撃などを得意とするかもしれません。スゴ腕ですが、曽良くんに勝つことはできませんでした。なんてこった。曽芭ってこった。 みたいな ことを 妄想して……あとは美容院へ行ったり、お買い物へ行ったりもしていました。人生的にはギリギリな感じですが、妄想的にはギラギラです。 PR |
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