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2009 04,24 |
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(※ 妄想したはいいものの、書く余裕は出来なさそうだったので取り留めのないままにあらすじ風(?)にしてしまいました。曽芭でパラレルでよく解らない感じの何かです)
会社の飲み会帰りかなにかで普段とは違う道を通って帰宅する曽良。見知らぬ街を勘に任せて歩いて行くと、黒装束で顔までも隠した不可思議な男と出くわす。 男は占い師であるという。曽良にぶつかってしまった詫びにと、その場にて『夢占い』を行ってみせる。 「君が見てきた夢の姿を、すべてそのままに捕えることはできない。けれども君の中に残されている、その夢の記憶……忘れきれなくて隅っこに仕舞ってある、大切な部分を取り出して繋ぐことはできるんだ」 「……そうしたとして、僕についての何が解ると言うんです」 「たいしたことではないよ。今、君が願っていること。欲しいもの。気になっていること。嬉しくてたまらないこと。許せずにいること。そんなところかな」 「本当にたいしたことではないんですね」 「だから言ってるだろ! そ、それでもよく当たるって評判なんだから……」 顔面をすっかりと隠した男にそれでも感情の色が灯るのは、その声が紡ぐ言葉の弾み続けているためであろうか。これに関心を覚えた曽良は、気まぐれのような思いもあって彼の占いの世話になることにする。 そして、男は曽良の夢を見抜いた。 「君の夢には、ときどき知らない誰かが出てくるみたいだね。そして君はその、誰かのことを忘れきることができない。だから何度でも夢に見る。いくつもの晩に続いていく……」 男の言うことに間違いはなかった。どこか曖昧であるくせをして、しかし確かであった。 ここ最近には毎晩のようにというわけでもないが、幾度も繰り返して同じような夢を見てきた曽良である。起きて出かける支度を終える頃にはすっかりと忘れてしまうような、他の夢とは大きく異なっている。 その夢にはひとりの男が登場する。それは曽良よりかも幾らか小柄な中年であり、中年であるという割には子供のように無邪気な瞳で曽良のことをじっと見つめてくるのだ。言葉の交わされることはない。しかしその顔立ちは、微笑みは間違いなく曽良の中に焼き付いているのだ。 曽良の夢には、ときどき知らない誰かが出てくる。 そうしてその日を切っ掛けに曽良は、毎晩のようにその『誰か』と出会い見つめ合う夢を見るようになるのである。 『誰か』の夢は毎夜のように続いた。そのために疲れの取れないというようなことはなかったものの、曽良は確実に夢の中の中年、『誰か』の存在にとらわれつつあった。 いつしか曽良は黒装束の占い師のところへと通うようになる。その夢についての相談や、時には他愛のない雑談をしてふたりで過ごす時間が増えていく。互いの名すらも知らないままに、曽良と占い師との距離は『不可思議な夢』によって繋がり、縮まり始めるのだった。 紆余曲折があり、占い師の素顔が明かされる。占い師の容姿は正しく曽良の夢中の男であった。 どうして顔面を隠しながらに生きてきたのかと問われれば、男は夢の中の微笑みとは程遠い悲しげな表情をうかべた。 男には物心のついた頃から悪い癖があった。ひとの見る夢を愛し過ぎて止まないあまりに、その世界へと入り込んでしまうのだ。 誰かの夢を愛でたいと思う。すると、その夢の姿を知ることができるようになる。それだけでも他者からは気味悪がられてきたというのに、終いにはその夢の内にまで入り込むことすらできてしまうというのだ。 ゆえにある時は愛した者を傷つけ、またある時は信じた者に遠ざけられた。 男は孤独を感じることを嫌った。誰かを、誰かの夢を愛してしまったがために、いつの日かそれを失ってしまう瞬間に襲い来るどうしようもない孤独をおそれた。 だから男は全身を覆った。己を隠してしまうことによって、己から他者を隠すという道を選び出したのである。 そうしてこれまで生きてきた。男の名前を、松尾芭蕉という。 「あの日、たまたま君の肩にぶつかっただろう。君にとってはあの瞬間が初対面になるんだろうね。でも、私にとってはそうじゃなかった……いつだったか、もっと前に街中で君を見かけた。その日から君の夢を見るようになった。君の姿が焼き付いて離れなくなってしまった。夢の中では君と向かい合って、ずっとずっと見つめ合って……君が視線を外さずにいてくれたことが嬉しくてたまらなかった。君の夢に入り込むことのないように、努力した日もあったんだよ。でも君のことを占ってしまってから、それこそ毎晩みたいに君の夢に惹かれるようになって……それからずっとリンクしたままなんだ。君がその夢に煩わされてるって言うんなら、それなら、本当は見ての通りに私のせいなんだよ……!」 夜の夢のうちに焦がれた姿と、その夢のかたちを言い当てる声。どちらも揃ってこの男である。そして微笑んでいようが、嘆こうとしていようが、他者の夢の姿を見抜くことができようが、他者の夢の中に勝手に入り込んで来ようが、こうして改めて向かい合ってみれば男はただの男でしかない。思い悩むようなことなどあるものか。 松尾芭蕉。彼の夢を見るようになってからどれほどの時が過ぎたのであろうか、そこにおいて曽良はついに、彼と『出会う』ことを果たしたのであった。 「これからは、芭蕉さんと呼びますね」 「……よ、呼ぶ?」 「呼び捨ての方がいいんですか」 「な、何だっていいけど。呼び捨てって君、どう考えても君の方が歳下……」 「そうですね。それでは僕のことを……くんとでも付けて呼んでください」 「ちょっと。ちょっと待ってよ、いま私のした話を、きみっ」 「名前は、河合曽良です」 「へ……」 「曽良です」 「……そ。曽良、くん」 例えばひどく深いような感動のあるわけでもない。ただ、微笑み顔も悪くはないが、泣きそうになった表情こそに心惹かれると感じられた程度である。 しっかり書くことができないのなら妄想にとどめておけよ〜という話なのですが、勿体ないかなあとか思ってついつい書いてしまいました 文章がひっどくて恐縮です……! 恥ずかしくなったらこっそり下げよう…… ところで最近、寝惚けた頭で『妹太』という文字を見たところ「いもうとたいし……?」という方向で処理してしまうという出来事がありました。 「おにいちゃん、今日の晩ご飯もカレーだぞ。ザマーミロ〜 だけど野菜を買い忘れました。極端にションボリ。帰りにサラダを買ってこい。いいサラダを買ってこい」といったような感じのメールを送ってくるのではないでしょうか。なんだこの憶測は というか近頃どうにも疲れた頭で書いた記事だらけで申し訳ありません……上記のようなことばかり考えておりますが、SCCに向けて原稿をされていらっしゃる皆様を脳内でこっそりと応援させていただいたり、脱稿された皆様におめでとうございます! 買いに走らせてください! と脳内でこっそりと叫んでみたり、そんな日々でもあるんです……! そして曽芭のことはいつでも考えております。日和にて大好きな他のキャラクターやカップリングのことも考えております。 そんなサイトへガンバレのお気持ちやメッセージをくださる皆様、本当に本当に有り難うございますーっ! PR |
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