2024 11,27 |
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2009 04,11 |
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○勢いだけで書いてみたものを、叱られる覚悟で置かせて頂いてみました
○曽芭のつもりなのですが、曽良くんと芭蕉さんに対してたいへん申し訳のないことになっています ○オチまでみっしりとくだらないギャグです……内容がないよう ○直接的な表現を含みませんが、下ネタ的な展開になっております。 お手数をおかけいたしますが一応のこと R-16 ということでよろしくお願いいたします。 ○とてつもなく残念なので、お暇をつぶしたいとお考えになった際にご覧になってやっていただければ…… 下のリンクから開いてしまいます。 ある晴れた、日であればよかったというのに残念ながら曇りがちの昼下がり。芭蕉は曽良を伝説の木の下に呼び出していた。 「いや、伝説の木っていうかただの見頃をちょっとだけ過ぎた桜の木なんだけど……」 「しかし確かにこの木には伝説があるらしいですよ」 「ど、どんな?」 「このただの桜の木の下でこの時期に愛を告白しようとすると、必ず鼻水が出るのだそうです」 「それただの花粉症じゃない、曽良くん」 しかし本題は一向に開始の気配を見せない。 「そして桜の花粉には興奮を誘発する物質が含まれているようですね」 「なるほど……桜に狂う、なんてよく言うけど。あながち単なる例え話でもないんだな」 「その一方で香りには不安感を取り除く効果が、花弁には二日酔いを緩和する効果があるそうですよ」 「なんだ。いいところもあるんじゃないか」 「……芭蕉さん、本題はまだですか」 「……君から先にト○ビアみたいなことを言い出したんだろ!」 更に本題は一向に開始の気配を見せない。 これではまずいと思い直した芭蕉は、ひとまず一つ咳払いを挟んで自らのリズムを取り戻した。つもりになった。 「そうだ、曽良くん。私の言いたいことは正しく、今の会話の流れの中にあるんだよ」 「そうですか。伝説によると桜の木の下には……」 「コワい話に入ろうとすんな! 夏にやれ、あっ夏もヤメテ! じゃなくて曽良くん、これだよこれッ」 「どれですか」 「さっきからずーっと私の方がツッコミ役をしてるじゃないか!」 皺のある指を自らへぐいぐいと向け、指し示す芭蕉。 その姿を目前にして曽良は両眉をしかめた。 「何を言っているんですか。僕だってしているでしょう」 「どのタイミングでだよ!?」 「『……芭蕉さん、本題はまだですか』」 「……だから、『君から先にト○ビアみたいなことを言い出したんだろ』! 曽良くんはなんか……なんかこう、ズレてるんだよッ……いいかっもう、ツッコミっていうのはなあ!」 するとそこには何となくもやもやとした、タイミングと都合のいいイメージ(芭蕉調べ)が浮き上がってくる。 『憲法を全部カレーで味付けしようと思うんだ。具体的にはことあるごとに『カレーの』という言葉を混ぜていく』 『なんでやねん!』 「こんな感じね」 「なんでやねんはないでしょう」 「そっちの方が柔らかいだろ!」 「そしてこの会話も捏造でしょう」 「だ、だいたい曽良くん厳しすぎるんだよ! ズレてるのに厳しいから私は痛い思いをするし、その上むしろなんでやねん、とか言いたい気持ちになるし……」 身振り手振りを交える芭蕉の訴えを、曽良は腕組の体勢で聞き流している。 「芭蕉さんがおかしなことを言うからです。厳しくするのも仕方のないことでしょう」 「するならするで、もっとストレートにツッコんでくれよ! あっでもあんまりイタくはしないで……とにかく、役割をしっかりと分けよう。曽良くんはズレることなく、厳しすぎることもなく、私にツッコむ。これでいいじゃないか」 いつの間にやらずいぶんと自信のある様子で、訴えのための言葉はひとまず落ち着いた様であった。 本日の芭蕉はやけに退かない。桜の香りからもたらされるという、不安感を取り除く効果が関係しているのかもしれない。 「ご自分のことをボケだと認めましたね」 ところが曽良の見せる態度はあくまでも淡々としたものである。そこに桜の香りは特に関係しておらず、ただ常日頃のことでしかないのだった。 「ボケとらんわい!」 「……という、今のそれはボケでしょう」 「……ま、まあね? ツッコんでみる?」 じとっと半ば睨まれつつも、退こうとはしない本日の芭蕉である。 フフンとばかりに余裕のありそうな笑みなど浮かべて、曽良を挑発してしまう有り様だ。 しかし本日の芭蕉には今や本当に自信があった。 何故ならば、曽良に『手刀の一つでもかましてやろう』と言いたげな気配が見られないためである。 彼はそれなりに大人しくしている。つまるところ、少なくともたった今に芭蕉がした『提案』に対して、まんざら反対であるというわけでもないのだろう。 無駄かもしれないと感じられても、現実には言ってみるものだ。芭蕉は自分に勇気をくれた、かも知れないしそうでもないかも知れない、ただの桜の木に内心にて感謝した。 「それではツッコみます。芭蕉さんのご要望にも応えてやりましょう」 「そう、そうだよ! 解ってくれたんだな、曽良くんッ……!」 感極まって芭蕉は瞳を潤ませた。 ここに彼らの、新たなるギャグのかたちが誕生しようとしている。 そうして曽良は芭蕉にツッコんだ。 ズレることなくストレートに、ほどほどに厳しく、まあまあ痛いのではないかといったさじ加減でもって。曽良は芭蕉に、ツッコんだのである。 「うっうっ……」 連れ込まれてしまった宿の一室、暴れたがために滅茶苦茶に乱れた布団にくるまって芭蕉はしくしくと嘆いていた。 声色は既に嗄れかけていた。昨夜は散々に嘆き喚いたものである。しかしながらに曽良の手配は完璧と言え、どれだけ喉を振り絞っても助けを呼び出すことなどは叶わなかったのだ。 「旅の途中は身軽ですから、やろうと思えばすぐに至れるところが楽ですね」 「ひっき、ひっく、どっどうしてぇ……私の花を散らすんだよーっ! は、はじめてだったのにっ……」 「花とは図々しいことを言いますね。僕は芭蕉さんのリクエストの通りにやりました」 「こんなんリクエストしとらんわい!」 「桜の花粉のせいでしょう」 「そ、そんなの……そんなの獣じゃないかーッ」 残念なことに芭蕉はこの歳にして花を散らしてしまったのであった。ついでに皮膚の表面などにもずいぶんと花が散っている。 それなりの好き勝手をして痕もしっかりと残していった張本人であるところの曽良は、横で半ばまで着衣を済ませて芭蕉の着物を弄んでいる。現在は最後にはぎ取った下帯を無表情に突ついている様であった。 「言っておきますが、僕が獣ならば僕と最後まで交わった芭蕉さんも獣です。さっさと下の処理をしないと腹を壊しますよ」 「服! 返せよ!」 「全裸でなければ始末できないでしょう。布団から出てきたらどうですか」 「ふ、服がないからっ……出られないんだよっ」 「だから、全裸でなければ始末できないと言っているでしょう。芭蕉さん、僕はきちんとツッコんでいますよ」 「違うっ! 違うっ私が言いたかったのは……言いたかったのが……こ、こんなんで堪るかっ。ふっ、ひっ、あううぅぅ」 「さっさと掻き出してしまわないのなら、いつか孕んでも知りませんけど」 孕むわけがなかった。 しかし彼らがボケとツッコミの関係性に我が身を置くべきギャグの世界の住人であるからには、あながち決してそうでないとも言いきれないのであった。 とにもかくにも、かくしてふたりの間には実に大きな変化が生じたということになる。 宿の外では見頃を過ぎた桜が風に踊っていた。 すみませんでした……シリアスを書けそうにない気分から、じゃあ何なら書けるねんということで書いてみたところ生まれたものでした PR |
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