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2009 06,13 |
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曽芭、あるいは曽芭曽っぽいかも解らない短文(おりたたみ)
くじけない芭蕉さんが曽良くんを意識している雰囲気で、なんだかポエム風味です。よく解らない感じで恐縮です、が、よろしければお時間つぶしに……! 「芭蕉さんの口は、本当に減ることを知りませんね」 そういうのを生意気というのでしょう、と彼は言った。 からかうような様子はなかった。本気で腹を立てた様子もなかった。言い切った後にはただ黙ったまま、私からの返答を待ち望んでいるようだった。 ああ、例え彼が望んでなどいなかったのだとしても、たいして変わるべきことはあるまい。私は必ず投げられた言葉に、言葉を投げて返すのだろうけど。 「師匠に言っていいセリフじゃないぞ。そんなことを言う曽良くんこそ、生意気なんだよ」 私は君の傍らにいて、決して無口になんかなれない。 なれない。ならない。無口になんか、なってやらない。 君の近くで。 か弱く、なんて、なってやるものか。 多分。できるだけ。 だって私はお喋りだからね。寡黙だなんていう評価とは、ほど遠いんだからね。 だけども、強くはないんだけどね。強いわけではないんだからね。 みんな、それを知っているから。 君だって知っているだろうけど。 だけど。 (私は、君の目の前でだけは。弱くなんか、なるまい) 強くなんか決してない私の、弱くなんてなれない姿を。真っ直ぐに睨みつけてくれる、真っ黒な瞳がそこにだけ。 だから私は、弱くなんてならない。 君が君だから君の傍では、そんな風にはしていられない、だけ。 「曽良くんはナマイキ!」 弱くなんてないから。 なれないのだから。 「つねりますよ」 「つ、つねり返してやるよ? 私だって、こうギューッと……」 早く、私のことを。 「難しいでしょう。芭蕉さんの方が身長も低いので」 「身長なんか関係ないわいっ」 もっと。もっと。いつも、いくらでも。 強く、しに来てくれればいい。違いなく真っ直ぐにこちらを見つめて。 君が君であることを知っているから。私のことをとらえる視線を、私はとてもよく知っているから。 君が傍らにいるとき、私は。 弱くなんてなれないままだ。 実のところ、前ジャンルで自分が書いた小話(アップしそびれてボツ寸前)が元ネタだというとんだリサイクルっ……しかしお気に入りだった&先ほど発掘されてしまったもので、思わず分解して曽芭妄想に繋げてしまいました。 とはいえ曽芭は曽芭なので(前ジャンルでのカップリングも曽芭と少しだけ似ているのですが、もうちょっとバイオレンスで殺伐とした関係だったりして)結局、別物の雰囲気です。 PR |
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