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2009 05,31 |
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下に小ネタを畳ませていただいております。もしお時間がありましたらば、ご覧になってやって&笑ってやってくださいませ〜 変なスランプが継続中で、勢いに任せてみたというかどえらい意味のわからない内容ですみません……曽良くんと芭蕉さんがお互いのことを安心毛布だと思っていたら、お互いの袖を咥えあっちゃったりするのかなみたいなそんな妄想から始めました。
リハビリをしています……松尾搾りを書きたいです。超眼福な曽良くんという生き物×猫という名のハブを拝見させていただいてエネルギーをもらったから、私はいける(といいな)! オフラインの原稿もそろそろ頑張らなければです。9月のオンリーでスペースを頂けたら個人誌と、あと場違いにて恐縮ながらプチアンソロ企画様にもお声がけいただき……! そしてインテにも参加したいという夢だけは見ていました ガンバレ本当に有り難うございます! お言葉にも後日、こちらかメールにて御礼させてやってくださいませー! (曽芭or芭曽で攻受不確定ですが、女性向け表現を含みます) 「小さな子供にいつまでも同じ玩具を持たせておくと、愛着が深まりすぎて手放せなくなるそうですね」 「私にとってのマーフィーくんみたいなもんだね」 「どのマーフィーくんですか」 「ぜんぶ」 「では一匹残ってさえいれば他はどうでもいいですね」 「え、い、いいわけないだろ! みんな私の友達なんだぞっ」 「つくんですか。見分け」 「つくよ。この子は……君にズタボロにされたマーフィーくん」 「繕い痕だらけですね」 「君のせいだろ!」 「しかしモノへの執着というのは、いつかは卒業した方がいいそうですよ」 「離れる必要なんかないよ。友達だから」 「それでは、僕が鋏を使うのを断ったとしたら」 「へ」 「髪を切るのもやめますか。あと、笠を被るのをやめるとか」 「……なんで?」 「交換条件です。芭蕉さんがその縫いぐるみを断つための」 「そ……そんなんしたって私はマーフィーくん、捨てないから」 「そうですか」 「捨てないんだから!」 「そうでしょうね」 「……いいの?」 「だめだと言ったら聞きますか」 「聞きたくないけど……」 「そうでしょう」 「そうだけど」 「いくら賭けみたいなことをしようが、芭蕉さんが頷かなければ何ひとつ変わらないんです。僕の変えたいようなことは、何ひとつも」 「……頷くもんか。私はマーフィーくんを捨てたくない」 「しかし、それは最低限の荷物ではないでしょう。……旅に慣れているというのなら、執着などはらしくないと思いませんか」 「私の持ち物ぜんぶ、私の旅にはいつだって必要だよ」 「そうですか……僕には余計に思えます」 「好きなものに囲まれていた方が楽しいって知ってるからさ。それに私だけじゃあなくて、マーフィーくんも、鞄の中のつけっ鼻やダメになっちゃった帳面も、ほんとは旅人だっていうことさ」 「だから持ち歩くんですか」 「そうだよ」 「贅沢ですね」 「贅沢だよ。確かに旅なんてみんな贅沢だよ、いろんな所でいろんな人に世話になるし」 「自覚はあったようですね」 「でも、返しとるわい。いい句を詠んでるだろ!」 「ほとんどがハズレです。やはり芭蕉さんには甘えが目立ちますね」 「と……とにかく旅は生きてくのと一緒で、明日には終わるかもしれない道だから、好きなものに囲まれてたいんだよ」 「だから贅沢に過ごすんですか」 「ああ。だから私は旅の始まりからここまで、ずっと贅沢してきたんだ」 「ずっと?」 「はじめから、ずっと。これが欠けたら安心できないと思うようなものは、ぜんぶ……」 「そうですか」 「曽良くん」 「はい」 「マーフィーくんを捨てなかったら曽良くんは鋏を捨てて、髪型も捨てて、笠まで捨てて、どんどん捨てていって……ついて来てくれなくなるのかな」 「それは解りません。芭蕉さんがその縫いぐるみから卒業するまでに、いったいどれだけ差し出せば交換できるのか」 「私は、なにも捨てたくない」 「僕には解らないことなので」 「……比べるのも嫌だよ。それに君が捨てていくのも、本当に少しずつ欠けていっちゃうみたいなのも、どれも嫌だ」 「不安そうですね。縫いぐるみがあるのに」 「全部なかったら不安になるから。卒業なんてしない、曽良くん、君だって……なんにも捨てないで」 縫いぐるみがぼろぼろにされた時にもしなかったような類いの表情を晒して、男はまなじりを拭った。 その我が侭と、自分自身の望むかたちとを天秤にかけて、もうひとりの男は微かに溜め息をつく。それから甘えるような口づけにひとつだけ応じてやった。これまでに愛情らしきものを囁いたことのなかったふたりだとは思われないほど、それは恋人じみた接触だった。 (捨ててしまうつもりなどは、もう既に奪われている。僕の方からも) それだから誰に壊されることもなければ、誰に救われることもない。決して嘆くようなことでもない。唇を離した後には、すべて忘れてしまえばいいのだ。そのようにすれば何ひとつ、ここで失われるものはないのだから。 けれどもふたりは不可思議なほどの安定を錯覚してしまったので、いつまでも互いを手放すことができなかった。 行き当たりばったりで進めてしまった なにを言いたいんだかわからなくなった どっちも我が侭で病んでる雰囲気になった 元ネタはライナスの毛布だった どっちが攻めでどっちが受けなのか解らない…… PR |
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